子どもはなぜ「癇癪」を起こすのか!?その原因と対処法!
子どもって嫌な事があれば所かまわず号泣したり、ひどい場合には暴れたり、全く親の話に耳を傾けなかったりしますよね。
これを「癇癪」と言い、結構子育ての中で癇癪に悩まされるママやパパは多いのです。
癇癪は子どもの自然の姿ではありますが、起こる原因としては、「今までイエスだった答えがNOになる」からなのです。
今回は、癇癪を起こす原因や、その対処法を紹介します。
○癇癪を起こす原因や、理由とは
乳児はまだ言葉を発することが出来ず、「オムツを変えて欲しい」「ミルクが欲しい」など、何かしら欲求を示す「表現方法」としてママやパパの声が届かなくなるくらい号泣したり、暴れたりします。
欲求を満たしてあげると、赤ちゃんは安心して落ち着きを取り戻します。
しかし、成長していくと共に子どもは生活に必要な欲求から、「○○買って」「○○やりたくない」
というように、ママやパパからすると「この子にとって良くない」と思うような欲求を訴えることが多くなってきます。
そうなると、ママやパパは当然「ダメだよ!」と、子どもに対して「NO」を伝えます。
今までは欲求を全て「YES」で答えてもらっていたのに、成長と共に急に「NO」と言われるとまだ「NO」の理解が出来ない子どもは、当然、泣いて暴れて欲求を叶えようとします。
この姿が次第に大きくなり、癇癪へと繋がっていくのです。
○癇癪がひどくなるのはなぜ!?
癇癪は子どもの中で起こる「当然の姿」だと思いますが、日に日にひどくなるという事があります。
いくら「当然の姿」だと分かっていても、日に日にひどくなるとさすがにママもパパも辛くなりますよね。
なぜ癇癪がひどくなるのかと言うと、関わる大人が態度を変えてしまうからなのです。
例えば、ママやパパが癇癪を起こしている我が子を我慢して見守っていても、おじいちゃんやおばあちゃんが、「もう可愛そうだから…」と言って、欲求を叶えてします。
こんな事って結構あると思いますが、実はこれが癇癪をひどくさせる原因なのです。
癇癪を起こして欲求を叶えてしまうと、「この方法は使える!」と子どもながらに学習してしまうのです。
その後はいくらママやパパが「NO」と言えど、子どもは「絶対にYESと言わしてやる~」と、更に癇癪を強めていくのです。
○癇癪を改善する方法は!?
癇癪を改善する方法はただ一つ「関わる大人が態度を変えない」という事です。
癇癪というのは欲求の爆発です。
これを改善するという事は子どもに「我慢」を学ばせるという事なので、どんなに号泣しても「ダメなものはダメ!」と「NO」を貫く事が大切なのです。
しかし、大人にとって「我慢」する事は容易ですが、子どもにとっては相当な試練となります。
それでも癇癪を改善したいならば、ママやパパだけでなく、その子に関わるおじちゃんや、おばあちゃんなどにも協力してもらうと良いでしょう。
○まとめ
欲求を受け入れてもらっていた子どもが、急に受け入れてもらえなくなるので、癇癪を起こすというのは、「自然の事」なのです。
しかし、癇癪を起こすからと言って何でもかんでも欲求を受け入れてばかりだと、癇癪は改善されるどころか、ひどくなるだけなので、注意が必要です。
改善するためには、関わる大人が態度を変えないことが大切です。
ですが、癇癪を改善するからといって「ダメだろ!」「もういい加減にしろ!!」などと、力ずくで直そうとするの絶対に良くありません。
力ずくで止めようとすると、子どもの心の中に「僕ってダメな子なんだ」「僕のこと嫌いなのかな?」という否定の気持ちが生まれてしまいます。
癇癪を起こす子どもを「わがままな子」と思ってしまうこともあるでしょうが、ママやパパが態度を変えずにその子の事を思っていれば、必ず改善できるので気長に身構えてみましょう。