ロシア 国際結婚で失敗しない秘訣2:愛と生活は別問題
結婚前の私は、そこそこな年齢だったのもあって結婚にも慎重になっていました。そこで、お試しと言ってはなんですが、半年間、半同棲生活をしてみました。結婚前の恋愛期間、お互い仕事もしていたので、それほど生活に変化もなく「これなら大丈夫かな」
と思ったんです。二人だけの生活は互いのことだけを考えればいいので余裕があります。
「現実は甘くない」という家族の言葉も耳には入りません。これから待ち受けているであろう想定さえる困難さえも、「自分を成長させる素晴らしい機会を与えてくれてありがとう!」と思えるほどポジティブに考えていました。
子供の誕生と同時に生活が一変
こうして、期待と夢を膨らませたまま結婚となったわけです。まぁ、それがなければ結婚する意味がないとも思うのですが、あまりに楽観視していました。
その後、長女をロシアで出産。このあたりから少しずつ夫婦関係に変化が訪れます。当たり前といえば当たり前。二人だけの生活にかけがえのない小さな命が芽生えたのですから。今まで100パーセント主人に向けられていた関心が、その半分、もしかしたらそれ以上子供に向かうようになりました。母親としては当たり前のことです。
「私は、旦那の事も大事にできる!」と思っていましたよ、もちろん。その気持ちを継続できるかはあなた次第ですが、海外育児は想像以上にあなたのエネルギーを奪い取ることを伝えたいです。
そして、子供が生まれると、いっきにあなたのコミュニティーが広がります。それまでは、会社と自宅の往復で、付き合うのも気心知れた親族や友人だけでした。
想像してみて下さい。子供は病気にもかかります。現地の保育園や幼稚園に通うようにもなります。あなたは、語学はできたとしても外国に住んでいます。子供の手続きで、現地の人は当たり前に知っていることが、あなたは知らずに見過ごしていることがあるかもしれません。
手続きの仕方、スケジュールなど、日本のように丁寧に役所から通知が届いたりはしませんよ。
国際結婚最大の危機
特に一人目の子供は育児も初めてなのに、外国の医療や教育システムなんてもっと未知の世界です。頼りたい主人は、今や会社でも出世し仕事で精いっぱい。自分の子供だけが取り残されていくようで、でも知らない世界に自分から一人でどんどん飛び込む勇気もなく一人追い込まれていきました。
そんな時、「私は、旦那の事も大事にできる!」と思えるでしょうか…互いに思いやって助け合って…はどこにいったの?私はこの地では外国人なのよ!!!という被害妄想だけが大きくなりました。今思うと育児で余裕がなく「私はここに好きで住んでるんじゃない外国人」オーラーがたくさん出ていたんでしょう。主人とはよく衝突していた時期でした。
【まとめ】
最初の記事に国際結婚は相当の覚悟と忍耐と心のコントロールが必要と書きました。異文化での海外育児、あなたは乗り越える覚悟がありますか?日本ではありません。親にちょっと相談してみるような手軽さがありません。何をするにも1から勉強です。理解不足でやり直したり、失敗の連続です…それだけの忍耐力を保てますか?
そして一番は自分の心をコントロールできるかです。自分で選んだ道なのに、一人孤独に泣いてばかりいたあの頃。その暗い闇から抜け出した話は次回に続きます。